塩の豆知識
工程を表示する用語として次の16 の用語が定められています。
■濃い塩水を作る工程
1) イオン膜:
海水中の塩分をイオン膜を利用して濃縮する工程。塩分が約18%まで濃縮される。
2) 逆浸透膜:
海水中の塩分を逆浸透膜を利用して濃縮する工程。海水から真水を作る時に出る濃い海水(塩分6%)を利用。
3) 溶解:
天日塩、岩塩などを水や海水に溶かして濃い塩水を得る工程。
4) 浸漬:
「藻塩」を作る工程で、海藻等を塩水に浸し、海藻の旨味成分を溶出させる工程。
5) 天日:
塩田等で、太陽または風力といった自然エネルギーを利用し、水分を蒸発させる工程。
■塩を結晶させる工程
6) 平釡:
形状に関わらず、密閉されていない釡で煮つめて塩水を濃縮または結晶化する工程
(できる塩:フレーク、凝集など)。
7) 立釡:
完全密閉型蒸発缶を用いて、減圧または加圧状態で加熱蒸発させて、塩水を濃縮または結晶化する工程
(できる塩:立方体)。
8) 噴霧乾燥:
海水または塩水を噴霧して、その液滴を濃縮または結晶化する工程(できる塩:微粒)。
9) 加熱ドラム:
■塩の品質、性状を整える工程
10) 乾燥:
塩の結晶の水分を蒸発させて水分を取り除き、サラサラにする工程。加熱、減圧、除湿乾燥を含み、天日乾燥は含まれません。
11) 粉砕:
塩の結晶を粉砕して小さくする工程。
12) 焼成:
「焼塩」を作る工程で、塩の結晶を加熱することによって成分を変化させて、サラサラにする工程。380℃以 上の場合は「高温焼成」、380℃未満の場合は「低温焼成」と記載することがあります。
13) 混合:
添加物を加える、または違う塩を混合する工程。
14) 洗浄:
水または塩水で、塩の表面を洗う工程。
15) 造粒:
「塩の結晶を加圧または添加物を加えて成型する工程。
■岩塩や湖塩を掘り出す工程
16) 採掘:
岩塩または湖塩を掘り出す、または採取する工程。